ギターを弾く上で避けて通れないのが、コード進行への理解です。

理論が苦手な方もいるとは思いますが、闇雲にギターを弾いても、それはただの音の羅列になってしまいます。

コード進行の基本は「スリー・コード」というシンプルなものです。それぞれ、トニック-サブ・ドミナント-ドミナントと呼ばれ、ロックでもお馴染みの進行です。

これだけでも十分楽曲と言えるのですが、このスリー・コードにアレンジを加えることで、より洗練された、都会的なコード進行に変化させることができます。

代表的なものはトゥー・ファイブ進行、代理コードの使用などです。

このようなコードの用法は、多くはジャズから学べることが多いです。

今回はギターを弾く上で、楽曲を作る上で、一歩踏み込んでおしゃれなコード進行を考えてみます。

 

音楽好きのあなたへ!

何故私はこのブログを立ち上げようと思ったのか? 音楽好きなあなたに何か出来る事はないか? 考えた末に至った「7,087文字の熱い想い」はこちら!

ギターのコード進行でおしゃれなパターンとは?

コード進行の発展のさせ方として、スリー・コードに新たなコードを入れたり、入れ替えたり、と言った形で行っていきます。

実はこのような理論は体系化されていて、どのようなパターンに、どのようなコードを使うかは、定番があります。

もちろんストレートなスリー・コードも、コードを差し替えることでおしゃれにすることが出来ます。

・コードの選択方法

理論を知っていてるから、おしゃれな進行を簡単に使えるわけではありません。

ギターだけでなく、他楽器とのバランスを考えていないと、使えないコード進行になってしまいます。

また、その楽曲を決定する重要な要素として、リズムもあります。

8ビート、もしくは16ビート、どのようなリズム・パターンでコードを弾くのか、何のコードがマッチするかなどです。

まずはコード進行の基本をしっかりおさえて、シンプルなものから徐々に発展させていき、他楽器とやリズムを考慮しながら、不要な音を省いていく、などが練習になるかもしれません。

どの場面でどのコードを使うか、これはセンスだと思います。

ですが、天才でなければいけない、なんて事はありません。

様々な音楽を聴いたり、学んだりすることで、自分自身のセンスを磨いていくことが大事です。

また、同じコード音でも、ギターでは様々なヴォイシングが可能です。

異なるヴォイシングで弾くことで、当然に同じコードでも変化をつける事が出来ます(それがギターの最大の魅力でもあります。)。

もしくは使うエフェクターを変更してみると、サウンドメイクのヴァリエーションが増えてくるでしょう。

上記のように、コードの響きを大きく変更する事で、メロディやベースラインにも影響を与えて、楽曲の表現を豊かに出来るはずです。

基本コード

以下では、具体的なコードやコード進行の用法を紹介していきます。

現在よく聴かれるポップスなどでは定番中の定番と言えるものばかりですので、実際にギターを弾きながら覚えていきましょう。

・7thを入れる

普段よく使っているコードを「おしゃれ」にするのに最も簡単なのは、7th音を加えることです。

通常のコードは3和音で、1音置きに音を重ねて出来ています。CであればC-E-G(ド-ミ-ソ)と言った具合です。

これにBを加え(Cから見て7番目の音)、4和音にします。

3和音はメジャー/マイナー感が強く、ストレートに出てしまいます。

7thを入れる事でメジャー/マイナー感を薄めつつ、洗練された響きにしてみます。

これは、コード構成音の音数が増えることで、他のコード構成音に近づく、もしくは実質同じコードになるため、一連のコード進行の中で聴いてみると、曖昧な解釈になるためです。

楽曲の雰囲気を考えながら、7thを入れるかどうか判断しましょう。

・9thを入れる

9thを入れる事で、よりジャズっぽい雰囲気を出す事が出来ます。

通常のコード構成音より明らかに高い1音が加わることで、複雑で美しい響きを得る事ができ、空間系エフェクトと合わせると効果は抜群です。

メジャー・コードでもマイナー・コードでも、どちらでも良く使われます。

注意する点は2ndではなく、9thという点です。

音的には同じ音(Cから見ればD)ですが、オクターヴ高いので気をつけてください。

この2th=9th音は、メジャー/マイナーを決める3rdと隣り合っているため、同時に弾くと音がぶつかってしまい、美しく響きません。

加えて、ギターという楽器の構造上、2ndと3rdを同時に弾くのは、運指的にかなり困難です。

そこで3rd、場合によっては7thも省略して9thを弾くのが比較的ポピュラーです。

このコードはadd 9thと言われています。

・ドミナント7thを使う

これはダイアトニック・コード進行という定型的なコード進行の中で使われるコードです。

キーとなるコードの5番目のコード(CであればG)をG→G7にします。

非常に不安定な響きのコードで、キーとなるコード戻る直前に配置されます。

サビ直前だったり、無機質でハードな場面では多用されます。

もちろん楽曲全般で使うこともできます。

そうすると本来の「キーとなるコードへの解決」というよりも、ブルース進行になります。

応用編として、7thではなくdim(ディミニッシュ・コード)を使うことで、より不安定で不気味な響きになります。

発展のさせ方

ここからは、key of Cを例にして具体的に紹介していきます。

・セカンダリー・ドミナント・コードを使う方法

C-F

というコード進行では、KeyはCですが、Fを仮のトニック・コードと捉えて、Fのドミナント7thコードであるC7を使ってみます。

C-C7-F

というコード進行になります。

このC7は、ダイアトニック外のコード、つまりノン・ダイアトニック・コードと言います。

ノン・ダイアトニック・コードのうち、ドミナント7thコードを、セカンダリー・ドミナント・コードと言います。

セカンダリー・ドミナント・コードは、Ⅴ7以外のドミナント7thコードで、スムーズな転調を行う場合に使います。

・トゥー・ファイヴを使う方法

トゥー・ファイヴとは、ジャズから誕生した、定型的なコード進行の1つで、ドミナント7thコードの前にⅡm7を挿入します。

以下、上記の進行から解説していきます。

Gm7-C7-F

となります。これはセカンダリー・ドミナントと、トゥー・ファイヴを合わせて使用している、高度なコード進行と言えます。

Fmaj7-E7-Am7-Gm7-C7

・サブ・ドミナント・マイナー・コードを使う

Key of Cの場合に、ノン・ダイアトニック・コードとしてよく使われるのがFm(Ⅳm)です。

これは通常サブ・ドミナント・コードを使う箇所で、代わりにそのマイナー・コードを持ってくるという用法になります。

C-F-C-F

という進行で、FをFmに変更して弾いてみてください。

少し曇ったような、切ない雰囲気を出す事ができると思います。

F-G

という進行では、

F-Fm-G

としてみます。F-Fmへの進行は、Keyの雰囲気を保ったままメジャーからマイナーへと楽曲を進行させていきます。

・オン・コードを使う

F-G-Em-Am

という代表的なコード進行では、GのコードをG/F(G(onF))に置き換えてみます。

このコードをオン・コードと言います。

どのように弾くかというと、最低音をFとしたたま、Gのコード構成音をヴォイシングします。

運指的に厳しい場合もありますので、ギター1本で弾くというよりも、ベースが最低音を弾き、コード構成音をギターやキーボードが弾く、というケースが多いです。

オン・コードは、ルート音を滑らかに進行させるために使われるケースが多いです。

・ベースを半音ずつ上昇させる

ベース音を半音ずつ上げていく進行は、徐々に高揚感をあおっていく効果を演出する事が出来ます。

F-D/F#-G-E/G#-Am

このようなベース音の動きはクリシェ進行と似ていますが、クリシェとの違いは、コード構成音ではなくルートである点です。

同様なコードが数小節続く時に、変化をつけるため、オン・コードと組み合わせて使われています。

・テンション・コードを使う

テンション・コードとは、1オクターヴ以上のノン・コード・トーンを付加したコードの事です。

すでに9thで詳細を説明しています。

ジャズでは頻出のコードですが、近年ではポストロックなど、インディー系のサウンドで良く耳にします。

テンション・ノートは、9th、11th、13thで、これに#や♭を付加して使うケースもあります。

これらをオルタード・テンションと言いますが、使い過ぎてしまうと、調性が曖昧になったり、ハズした音に聴こえてしまいますので、使うポイントには注意が必要です。

・ディミニッシュを使う

ディミニッシュ・コードを使うことでも、ジャジーな雰囲気を出す事が出来ます。

おしゃれ、というよりも不安定でダークな響きですが、他のジャズ・コードと合わせて使用することで、効果が高まります。

かなり個性的なコードで、使いどころは難しいと思いますが、ディミニッシュを使いこなせるギタリストは中々少ないので、習得する価値は十分にあります。

最後に

おしゃれなコード、と言っても、普段使っていないコードを使うのは、とても勇気がいると思います。

それらを難なく使えるようになるには、色々なコードの響きを試したり、コード理論の勉強も必要かもしれません。

ただし、コードの理想は、鳴らした時の美しい響きです。メロディやバック・サウンドも考えて、最良のコードを選択しましょう。

■関連記事もご覧下さい!■

コードチェンジの練習方法。難しいのはF?

コードチェンジで音が鳴る時のコツとは?

コード進行でお洒落なパターンとは?

コードが初心者でも簡単な曲は?

 

音楽好きのあなたへ!

何故私はこのブログを立ち上げようと思ったのか? 音楽好きなあなたに何か出来る事はないか? 考えた末に至った「7,087文字の熱い想い」はこちら!

 

■ギターの関連記事は下のボタンをタップしてご覧下さい!■