バンドにおけるベースの役割は、「サウンドの基礎となる音とリズムを担う」ことです。

この役割を果たすために最も使われるのがルート弾きになります。

コードのルート音をリズミックに弾き続けることで、バンド全体に安定感を出すことが出来ます。

今回はベースのルート弾きの重要性と、ルート音以外への脱却方法についてまとめてみましたのでお届けします!

 

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ベースのルート弾きの重要性と、ルート音以外への脱却方法。

ロック全般、特にパンクやメロコアでは、ベースはルート弾きが用いられる傾向が多いと思います。

しかし、ルート弾きは、「同じ音を弾き続ける」せいか簡単だと思われてしまい、テクニックや音楽的知識のないベーシストがやるもの、と誤解されがちです。

逆に、ルート弾きの重要性を知ってるがために、ルート音を意識し過ぎて、1拍目の最初の音はルート音以外を選択出来なくなっているベーシストもいます。

ベースをプレイする上で、ルート音を用いるのか、違う音を用いるのか、この選択は非常に重要になります。

今回は、ベースにおけるルート弾きの重要性を確認し、その重要性を意識しつつルート音以外の音への脱却方法を考えてみたいと思います。

 

ルート弾きの重要性

ルート弾きは、「バンド全体を引っ張る牽引力」を強く意識することが必要です。ルート弾きを単に「ルート音を8分で弾き続ければ良い」くらいに思っていると、バンド・サウンドが浮いた感じになり、安定感・力強さが全く出なくなってしまいます。

まるで太い綱でグイグイ引っ張って突き進んでいく牽引力は、ルート弾きでしか出すことが出来ません。

この部分が、特にロック系統の楽曲では大変重要です。

例えば、あるアーティストのルート弾きの楽曲をカバーしようとした場合、ただ単にフレーズをなぞって弾くだけでは、原曲の様なカッコ良さは出せません。

ジャズであればスウィング感、ファンクであればグルーヴィー、ロックであれば力強い牽引力のあるベースが必要だと言えます。

ルート弾きは、ちょっと聴いただけだけでは、同じ音を同じ音量・リズムで弾き続けているだけ、という感じがしますが、実はそれだけではありません。

ルート弾きでは、それぞれの音のアタック、アクセント、リズムを刻み続ける細かなタイミングなど、1つの弦を弾くのにどれだけこだわりを持てるか、それを続けて弾き続けられるかが最も重要です。

 

ルート弾きの名手

ルート弾きの名手というと、必ず名前が出るのがBoowyの松井常松氏です。

Boowyの代表曲でもある「Working Man」の間奏でのルート弾き・ダウンピッキングは圧巻です。

彼については言及しているところはいくらでもありますので、もう一人名手を紹介します。サンハウス~シーナ&ロケッツのベーシスト奈良敏博氏です。

個人的に、彼は日本で一番ルート弾きがすごいと思っている人です。

特にサンハウス時代の「カラカラ」という曲では、地を這う様な鬼のルート弾きを聴くことが出来ます。

大変参考になるのでぜひ聴いてみて下さい。

 

ルート音以外への脱却方法

ルート弾きの重要さやカッコ良さが分かり、ルート弾きまたはそれに準じたベースラインを弾いていると、ルート音ではない音を入れてラインを作ることが難しく(怖く)なってしまいます。

ルート音以外の音も活用していきたい、と思うのであれば、まずはそのコードの構成音を知る事が重要になります。

例えば、Aメジャーであれば、ルートはAですのでAを弾き続けることになります。それ以外の構成音はC#とEです。

ルートのAと合わせて全部で3音使う事が出来ます。

また、コード・トーン以外の7thや9th、あるいはそれぞれの経過音を加えることも出来ます。

8分弾きをしていてAからGへ進む場合に、A→C#→Eと弾いた後にGへ向かう、とします。

EからGへ移動する途中にF#を挟む事が出来ます。FではAコードからすると「ハズした」音になってしまうのです。この動きはより音程が滑らかに進んでいます。

まずはコードの構成音を考えて、どう移動していくかという練習から始めてみてください。その中で使えるラインが出来たらストックしておくと良いと思います。

ルート弾きはリズム感が重視されるロック系、ルート以外の音でラインを作るのはメロディックなポップ系、というのが大まかなイメージです。

 

ベースのコードの弾き方・押さえ方・覚え方のコツについて。

ベースは基本的にコードを弾きません。単音もしくは複音がメインの楽器です。コードはギターやキーボードが担当しています。ですが、ベーシストの中には、コードを弾く人がいないわけではありません。

ここでは、ベースでコードを弾く方法をご紹介します。

 

1弦2弦、もしくは2弦3弦の2音で弾く

ベースでコードを弾かない理由は、「低音で複数の音を鳴らすと音がぶつかる」ためです。そうすると響きが濁ってしまい、よく分からなくなります。

ですので、コードを弾く場合は比較的高音の1弦、2弦、3弦を多用します。

例えば、Eメジャーの場合は、2弦14フレットと1弦13フレットを押さえて弾きます。

Emの場合は、2弦14フレットは変わらず押弦したままで、1弦12フレットを押さえます。

コードの基本はルート-3rd-5thで成り立っています。上記の例に当てはめると、

  • 2弦14フレット ルート音(E音)
  • 1弦13フレット M3rd音(G#音)、1弦12フレット m3rd音(G音)

5thの音は、メジャーとマイナーの決定には関与しないので、省略してしまいます。

ルート音に対して、メジャー・コードの場合は1本高い弦の1フレット、マイナー・コードの場合は1本高い弦の2フレット低い場所、とすると覚えやすいと思います。

これを実際に使った楽曲を紹介します。ハードロックバンドMr.Bigの「Green Tinted Sixties Mind」のイントロが代表的かつ分かりやすいプレイだと思います。

ギターの複音トーンのようにも聴こえますが、太さはベースならではです。

下記オフィシャル・ビデオの0:09辺りから聴くことが出来ます。

また、ルート音+5thの音のケースでは、椎名林檎の「丸の内サディスティック」のベースソロ部分の後半がそれに該当します。

3thを弾いていないので、無機質なサウンドに聴こえます。

これは、ルートを押さえた弦に対し、1本高い弦の2フレット高い音を押さえます。

Eであれば2弦14フレットと1弦16フレットで、メジャー/マイナー関係無く同じポジションです。言い換えれば、メジャー/マイナーどちらのコード上でも弾くことが出来るわけです。

 

ルート音+5度の音を4弦、3弦で弾く

このケースは、ベースを通常より歪ませるセッティングが必須になります。

低音弦中心で、しかも3度を弾かないということは、太くてハードな重低音を狙っているということです。

このような手法を用いるのは、トリオバンド等で音を分厚くするために行うベーシストが多いのですが、代表的な例はモーターヘッドというHR/HMバンドです。

このバンドのベース・ボーカルであるレミーは、このルート+5度の音を多用します。

押弦の方法は、先ほどと弦が異なるだけで、基本的には同じです。

例えばEであれば4弦12フレットと3弦14フレット、もしくは4弦開放弦と3弦2フレット(これはオクターブの関係)となります。音の低さ・太さを考慮して選択します。

 

3音4音重ねて弾く

ベースという楽器の特性および役割上、3音以上重ねて弾くことは求められていません。また音の濁りも生まれますが、例がないわけではありません。

代表的なプレイは、ゲスの極み乙女。の「キラーボール」です。

2:30辺りからコードを用いたフレーズが多用されています。

通常のベースのトーンでは、先ほど書いた通り、3音も重ねると低音が濁ってしまって、このようなコードには聴こえなくなります。EQで補正するかあるいはファズのようなエフェクトを使って低域をカットしてコードとして成り立つようにしています。

プレイとしては面白いですが、その楽曲で本当に必要かどうか、用いる場合は十分検討するのが良いでしょう。

上記のフレーズのコードは、ルート音+5度+1オクターブ上の3音で弾いています。

 

低音の濁りに気を付けよう

いずれの場合でも、ベースでコードを弾く場合は、低音が重なり濁って何の音か分からなくてなる事を避ける必要があります。

ベースでコードを多用する場合は、EQやファズなどのエフェクトを使って、低域をコントロールするのが定石です。

しかし、「ベースらしさ」である太い低音を犠牲にして、ギターやキーボードの役割であるコード弾きを行う必要があるのか、アレンジは十分考慮した方が良いです。

もちろん意外性や独特な響きを狙っているのなら、コード弾きは使えます。

また、濁ってしまった音を作りたい場合も、そのままで大丈夫です。

いずれにしても、その楽曲中でのベースの役割を考える事が大事だと思います。

 

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