今回はジャズギターに合うギターアンプとそのセッティングについてです。

 

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ジャズギターのアンプのおすすめとセッティングについて。

ここでの「ジャズ」の定義

最初にこの記事での注意点を書きます。

この記事で書かれている「ジャズ」とは所謂トラディショナルなルートジャズ、あるいはそれに近いジャズの事で、ジャズフュージョン等は含みません。

やや誤解のある表現をすれば一般の人が「ジャズ」と聞いて思い浮かべる音楽形態です。

どんなアンプがいいのか

ジャズ系に合うギターアンプは簡単に言ってしまうと「暖かみのある」「クリーン」な音が出るアンプです。

基本設計が歪ませて使うマーシャル系は基本的に合いにくいですし、音量もロックほどはいらないのでスタックタイプのアンプを使う事は基本ありません。

トランジスタアンプでも問題無いですが、真空管の方がより暖かい音を出しやすいです。

上記の条件を踏まえて、具体的にアンプの名前を3つほど以下にあげます。

・Fender Twin Reverb

ツインリバーブは言わずと知れた有名なアンプで、ジャンル関係なく使える万能タイプです。トップ画像にも上げています。

暖かみがありつつ綺麗なクリーンな音が出せるところがジャズにも使えるのだと思います。

特に60年代に作られたものは美しくも柔らかい音がマッチします。

・POLYTONE Mini Brute 2

1968年に創立したPOLYTONEというメーカーのアンプです。

ここのアンプはジョー・パスやジム・ホール等層々たるギタリストが使用していたアンプで、これにフルアコを繋げて弾いただけで、それっぽい音が瞬時に出ます。ジャズギタリストのアンプ、といえばこれですね。

ところが、このPOLYTONE、既に倒産しているようで、こちらのアンプは中古で入手するしかありません。

・Roland JC-120

日本に住んでいるギタリストなら触った事無い人はいないのではないかと思われる定番中の定番、ジャズコ(最近はJC、ジェイシーと呼ぶ方が多い)です。

ジャズコはトランジスタアンプですし、音が硬いのであまりジャズっぽいクリーンな音は出ないイメージがありますが、フルアコやセミアコをジャズコに繋げると、ソリッドタイプのエレキギターに比べて、イコライジング次第でそれっぽい音を簡単に作る事が出来ます。

また、日本中のライブハウス、ライブバー、リハーサルスタジオには大抵おいてあり、使用状態による経年変化も大変少ないアンプですので、JCで理想の音が作れればそのセッティングをメモっておき、どこに行っても演奏出来るようになる、という部分もポイントが高いです。

セッティング

まずアンプの前にギターですが、ギターは基本フロントピックアップのみ使用します。

音量やゲインはギターのボリュームが最大の時にほんのり歪む、というところでセッティングします。ソロ等でボリュームを上げた時に音が若干太くなり、より存在感を出すためです。

イコライジングについては基本フラット、慣れていない方なら一旦すべてのトーンつまみを10にして、そこから必要に応じて不要な音域を削っていくと簡単です。

特に、ローをきちんと絞るように気を付けましょう。

ジャズギターのモコっとした低域は、アンプではなくギターの弾き方で創り出すものなので、アンプのローを上げても他の楽器の音域と干渉しあって聴こえなくなったり、あるいはソロでプレーン弦を弾くと極端に音が薄くなってしまいます。

音の太さが足りないと感じる場合は、全体の音量もしくはゲインを上げた上で、低音を絞ってみてください。

また、もしアンプにリバーブがついているのであれば、ほんのりリバーブをかけるといい感じになりやすいです。

実際にはアンプとギターによってかなり違う部分があるので、いろいろ調整して自分のイメージに近づけてみて下さいね。

ジャズギターのエフェクターのおすすめ。

所謂トラディショナルなジャズを演奏する場合、エフェクターは使用しないイメージがありますが、味付けのようなエフェクターはわりと使われます。

今回はそんなトラディショナルなジャズギターに合うおすすめのエフェクターを紹介します。

XOTIC / EP Booster

昔テープエコーと言われるテープを使用したディレイ、エコープレックスというものがあったのですが、それにはプリアンプ的な機能もあったため、通すだけでエコーはかけなくても音が太くなると言われ重宝されました。そのエコープレックスのプリ部のみをシミュレートして作られたのがこのEPブースターです。

EPブースター以外にも音を太くする目的でクリーンブースターを使用する人も多くいますが、EPブースターはいい意味でハイファイな音では無いため、ジャズギターにマッチしやすいと思います。

通すと音に太さとコシが加わるため、かけっぱなしで使うギタリストが多くみられます。

この大きさで電池が使えるのも嬉しい機能です。

strymon / blueSky Reverb

ジャズギターは軽くリバーブをかけると雰囲気がグッと出ますが、アンプにリバーブが付いているとは限りませんで、リバーブは持っていた方がいいと思います。

ただ、ジャズギターの場合、アンプに内蔵されていることが多いスプリングリバーブや、それを模したものは今一つ合わないようです。

それ以外のリバーブで中でも一番おすすめなのは、このblueSky Reverbです。

これは小沼ようすけさんも使用しているリバーブなのですが、かなり評価の高いリバーブです。

原音はそのままに、非常にナチュラルな残響音が残るため、元のギターの音の良さを損なうことなくリバーブをかける事が出来ます。

BOSS ( ボス ) / DM-2W

リバーブの代わりにディレイを使う事もありますが、ジャズギターにはアナログディレイが似合うと思います。しかし昔ながらのアナログディレイには現存する良いコンディションのものが少なく、あったとしても高価です。

そんな中でのおすすめは、BOSSの技シリーズのDM-2Wです。

いい意味でアナログ感の醸し出すローファイで落ち着いた音は、ジャズ系の音にとても良くマッチします。このような音を新製品として購入できることはとても有り難いですね。

ELECTRO-HARMONIX / NanoPOG

リバーブやブースター、ディレイは常時かけっぱなしで使うものですが、ソロなどでポイントでオクターバーを使用してオクターブ奏法のように音を出すのもいいかと思います。

オクターバーの中で一番おすすめなのはエレハモのオクターバー・ピッチシフター、NanoPOGです。

ボスのOC-3は和音で使用すると高い音で反応しませんが、それに比べてNanoPOGはどこでもかかり追随性もかなり高いので、大変おすすめです。

 

ジャズギターは難しい?ロックやポップスとの違い。

今回はジャズギターは難しい?ロックやポップスとの違いとアドリブの練習方法というテーマをお届けします。

ジャズは現在の大衆音楽の大きな基盤であり基礎であるにもかかわらず、演奏を見る機会や演奏する機会はロックやポップスに比べて非常に少ないです。

なんとなく敷居が高いイメージのジャズギターですが、普通のロックやポップスとの違いはどこにあるのでしょうか?

ジャズの難しさ1.リズム

ジャズの基本となるリズムは4ビートあるいはスウィングと呼ばれるものです。

一聴すると拍の頭でジャカジャカ弾けばそれっぽくなるイメージですが、それだけでは4ビートっぽくなりません。

ジャズにおける4ビートは、かなり乱暴な言い方をするとシャッフルの頭打ちで、しかも裏は曲や演奏によって微妙に変わっています。

この裏のノリを出す事によってそれっぽいリズムを弾く事が出来ますが、これが難しいと思います。

一番いい練習方法はジャズセッションに参加してうまい人と一緒に演奏する事によって覚える事だと思いますが、その前にいろんなジャズの曲を聴いて自分なりにリズムをつかめるようにして下さい。心がジャズにならないと、なかなか入り込みにくい。しかしあのグルーヴを一度掴めば、とても気持ちいい世界、それがジャズのリズムです。

ジャズの難しさ2.ダイナミクスレンジ

ジャズは本当に聴こえるか聴こえないかの小さな音から、どでかい音まで出すので、ロックやポップスに比べるとダイナミクスレンジが非常に広いです。

そのため、ギターで小さい音から大きな音まで出せる技術が必要ですが、通常のポップスのような曲を弾いていると、このダイナミクスレンジを意図して弾く技術が全く付きません。

特にコンプレッサー・リミッターを使っているプレイヤーにはかなり難しいと思います。

アンプ直で音を出してミニマムからマックスまで、自分のピッキングだけで出せるように練習をする必要があります。

ジャズの難しさ3.アドリブの難しさ

ポップスや古いロックはキーがわかればそれに沿ったスケールでだいたいアドリブのソロを弾く事が出来ますが、ジャズの場合はそれだけではすみません。

コードの分散和音やテンションノート、スケールアウトした音を含ませる等ひじょうに複雑です。

ただ、この辺は最近の日本のロックバンドはこういったアプローチをする人も多いので、そういった人達を演奏したりあるいはそういった曲を作ったりしている人達にはさほど苦労しないと思います。

しかし、ポップスやヘヴィメタルのような音楽だけやってきた人達にはひじょうに難しいと思われます。

でもジャズはある意味簡単なところも多い

いろいろ難しそうな事を書きましたが、実はそこまで難しく考えなくてもいいかも知れません。

何故かと言うとトラディショナルなジャズセッションの場合、必ず古いスタンダードと呼ばれる曲を演奏しますので、そういった曲を覚えておけばセッションに参加する事が出来るからです。

ソロもあらかじめ考えておけば、後は演奏に合わせていけばいいだけです。

それを繰り返していくうちにここで書いてある事はむしろ勝手に身について行ってしまうと思います。

もしジャズギターに興味があるのであれば、そういたセッションにまず参加してみる事がいいと思います。

ジャズギターのアドリブの練習方法について。

ジャズといえばやはりアドリブなのですが、これがどこから始めていいのかわからない場合が多いと思います。

もちろんキーさえ把握していればペンタトニックやブルーノート一発で乗り切る事も可能ではありますが、それだけだとすぐに飽きるし、できればジャジーな音使いをしてみたくなるはずです。
でもどうやればそうできるようになるか考えてみたいと思います。

まずは音を聴く

自分が好き、もしくは気持ちいい、あるいはこんなギターが弾きたいと思うジャズギタリストを見つけて、その人の演奏を何度も聴いて下さい。

そしてその人のプレイのイメージを覚えて下さい。

何故これが必要かというと、譜面と音面だけ追ってジャズフレーズが弾けるようになっても、説得力もない、全然面白くない、ただ指が動くだけのギタリストになってしまうからです。

何故かジャズ系のギタリストはこういったところに陥りやすいのです。

フレーズをなぞるだけでは弦から音を出しているだけで、ちゃんと「弾いている」事にはなりません。
その為にもプレイに「イメージ」を持てるようにして下さい。

コードにのせてメロディを弾く

スタンダードの曲をバッキングに合わせて弾く練習をしてみて下さい。

バッキングはネット上であるものでもいいし、自分で打ち込んだり、あるいは自分で弾いたバッキングでもかまいません。

そして、ある程度メロディを弾けるようになったら、そのメロディの音とコードの関係性や響きを覚えて下さい。

上記の曲でいろいろなパターンを試す

今度は同じスタンダードの曲のバッキングに合わせて別のフレーズを弾いて下さい。
どの音から始めたらいいのかわからない場合ですが、いくつか方法があります。

1.自分の好きなギタリストが弾いているそのスタンダードの曲のプレイをコピーする方法
2.自分の中でメロディを考えてその音を拾って弾く方法
3.コードの構成音+経過音でとりあえず弾く方法

1はコピーさえできればすぐにできますが、それは難しい場合も多いと思います。
その場合完コピは目指さず、同じメロディーに聞こえる、と感じることが出来るレベルでいいと思います。

2は自分の脳内で考えるので1に比べると、通常はテクニック的には難易度が低いと思いますが、カッコいいメロディが出てくるかどうかは、音楽のセンスとジャズを聴き込んだ量によります。

3はコードの構成音をしっかり把握しておく必要があります。ジャズのコードは多岐に渡ります、また弾いてはいけない「アボイド(avoid) ノート」もあります。これにはある程度の勉強が必要です。

スタンダード以外の曲も弾いてみる

ある程度上記の状態で弾けるようになったら次はいろいろな曲でメロディのコピーやプレイのコピー、あるいは自分でフレーズを考えたものをプレイしてみて下さい。

その場合最初と同じくコードと弾いている音の関連性は常に把握しておいてください。

ここまである程度出来たら次は実践です。

ジャズセッションの店へ出向き、出演者とアドリブプレイをしてみて下さい。[Sit in]と呼ばれるやつですね。

最初はうまくできなくて汗だくになると思いますが、あきらめずにチャレンジして下さい。その際にはICレコーダーやスマホで自分の演奏を録音し、後でゆっくり聞いてみましょう。いくら上手く行っていなくても、必ずかっこいいポイントが見つかると思います。そのポイントをどんどん増やしていくことが、アドリブ上達への最短の近道です。

また、そこに自分が「いい!」と思うプレイヤーがいたら目と耳で盗むだけでなく、一緒にプレイし、さらに「自分はこうしたいけど出来ない」「どうやっているのか?」等の質問を投げかけてみて下さい。

自分はうまい人と一緒にジャムる事、それを録音して聴き込むことがアドリブがうまくなる一番の近道だと考えています。
是非ジャムセッションへ出向いて腕を磨いて下さい。

ジャズギターのコードトーン・押さえ方やフォームについて。

ジャズ系の音楽ではコードは4音もしくはそれ以上の音のものが多用されます。
その押さえ方は普通のトライアドのコードとはかなり違ってきます。

そのいくつか代表的なものを紹介しますが、下記に挙げた以外も押さえ方はあります。
もし、下記の押さえ方がしっくり来ない場合は別の押さえ方を探してみて下さい。

ジャズコードの押さえ方とフォーム

・C7(9)

5弦3フレットを中指、4弦2フレットを人差し指、3弦3フレットを薬指、2弦3フレットを小指でおさえ、6弦と1弦はミュートします。

この場合、5弦がルート音となっているので、例えばD7(9)であれば全てのを2フレット高くずらします。

・Cm7

5弦3フレットを中指、4弦1フレットを人差し指、3弦3フレットを薬指、2弦4フレットを小指でおさえ、6弦と1弦はミュートします。

このコードの押さえ方の場合のルート音は5弦です。

あるいは6弦6フレットを人差し指、4弦6フレットを中指、3弦6フレットを薬指、2弦6フレットを小指で押さえ4弦と1弦はミュートします。
このコードの押さえ方の場合のルート音は6弦です。

・Cm7(9)

5弦3フレットを中指、4弦1フレットを人差し指、3弦3フレットを薬指、2弦3フレットを小指で押さえ、6弦と1弦はミュートします。

このコードの押さえ方の場合のルート音は5弦です。

C7(9)、Cm7(9)は4弦でメジャーかマイナーが決まるのですが、敢えて4弦をミュートしてどちらでも使うという方法もあります。

・Cm7(11)

6弦7フレットを中指、4弦7フレットを薬指、3弦7フレットを小指、2弦6フレットを人差し指で押さえ5弦、1弦はミュートします。

このコードの押さえ方の場合のルート音は6弦ですが、押さえにくい場合は6弦もミュートしても問題ありません。

・C7(♭13)

6弦7フレットを人差し指、4弦7フレットを中指、3弦8フレットを薬指、2弦8フレットを小指で押さえ5弦、1弦はミュートします。

このコードの押さえ方の場合のルート音は6弦です。

・C7(13)

6弦7フレットを人差し指、4弦7フレットを中指、3弦8フレットを薬指、2弦9フレットを小指で押さえ5弦、1弦はミュートします

このコードの押さえ方の場合のルート音は6弦です。

コードがうまく押さえられない場合

中々コードがうまく押さえられない場合、ベースやピアノがいる場合であれば、その一部だけ弾く事でクリアできます(むしろその方が綺麗になるかも知れません)。

例えばC7(9)であれば3弦3フレット、2弦3フレットだけ弾いたりC7(13)であれば3弦8フレッと2弦9フレットだけ弾くというようなものです。

他に楽器がいる場合ルートは省略しても全く問題無いので、そのコードの特徴的な音だけ弾くような感じです。うまく押さえられない場合はこのような工夫もしてみて下さいね。

 

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